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この記事はオールドタイマー2月号からの引用です。1995.02
 国道51号線を千葉市街から成田方面に向かうと、道はやがて四街道市と佐倉市の境に差しかかる。市境には県道が分岐する坂戸交差点があるのだが、そこを通り過ぎるクルマを観察すると面白い。必ず数台に1台のドライバーは後ろを振り返るのだ。「見返りドライバー」を多発させる原因になっているのは、この交差点の角に位置する。「ピットロード」というショップである。ここの駐車場は310サニーがずらりと並んでいるのだが、一般的な旧車ショップとは異なり、置かれているクルマのどれもが、サーキットで走り込んだ感じのものばかりなのである。
 ピットロードはちょうど開店10周年を迎えたチューニングショップ。得意はサニー310とフェアレディS30Z、そしてハコ。というより、A型とL型のエンジンチューンが得意といったほうがわかりやすいかもしれない。ちなみに置かれていたクルマは入庫か預かり、あるいは部品取り車ということである。
 代表の佐野孝一さん(42才)は、日産サニー千葉でメカニックとして働く傍ら、ジムカーナーからレース
の世界にのめりこんだという経歴の持ち主。クルマもジムカーナー時代のB10、ノーマルカーレースのB110、そしてレーシングチームではTSサニーB310のハンドルを握り、富士フレッシュマン、マイナーツーリングレースにも参戦したという。
 ピットロードは中古車販売店としてスタートしたが、お客さんの要望でA型エンジンのチューンを請け負ううちに今の形態になってしまったとのこと。作業はディラー時代の後輩、そしてレースでも佐野さんのメカニックだった加藤孝和さん(38才)が担当するが、セッティングのツメは佐野さんの範囲だ。
「街中からサーキットまで、というのがウチのやり方。馬力を出すのは簡単だが、やりすぎるとかえって遅くなるし、耐久性も落ちる。また、部品は純正を流用して、たとえエンジンを開けたときもできるだけ出費がかさまないようにしてある」というのがピットロード式。毎年2回走行会を企画しているのも、チューンの楽しみを長いスパンでお客さんに実感してもらいたいからである。
 
  この記事はオールドタイマー編集部が
  ピットロードに訪れ取材したものです。
          (原文のまま)
ベース車を持ち込みコンプリートで制作依頼しても、自分でできない部分をばらして持ち込んでも引き受けてくれるほど面倒見はいいが、「お客さんに乗り方まで強要しちゃうから、嫌がられることも多い(笑)とも・・・。
 古いサニーで現行車に一矢報いるのを最大の楽しみとするピットロード。ファクトリーでは春の走行会に向け、また新たな秘策が練られているに違いない。